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2021.03.18

ドライビングコース舗装

工事の進捗状況のアップデートとして、「ドライビングコースの舗装」にフォーカスしてご紹介させていただきます。

 

MAGARIGAWAのコースで運転を心から楽しんでいただくため、

車両・タイヤの性能を存分に発揮でき、かつ爽快な走行感、安全性と耐久性を兼ね備えた専用アスファルトの開発に向け、どのような舗装が最適であるのか、舗装工事を担当いただく前田道路の開発チームが様々な実験やデータ収集を行い、検討を重ねております。

前田道路の技術研究所において、過去にない規模の試験舗装を行っていただいておりますが、今回は試験で得たデータと実車での走行感の関連性を探るべく、茨城県にある日本自動車研究所(通称JARI) テストコースにてテストを行ってまいりましたので、その様子をお伝えします。

日本自動車研究所(通称JARI) 城里テストコース

日本自動車研究所(通称JARI) 城里テストコース

今回の舗装調査ではそれぞれ性質・性能の異なるアスファルトが敷かれた施設内の2つのコースを、異なる哲学で作られたタイヤを履く2種類の車両で走行試験いたしました。Ferrari F355と458 Speciale Apertaという、非常に豪華な新旧乗り比べとなり、グリップの違い等を試すことができました。

走行において重要視すべき路面のグリップ力や乗り心地の最適な状態を、実車での走行を通じて探り、それを測定し数値として表すことで、MAGARIGAWAのドライビングコースで再現することを目指しています。

(L)路面のすべり抵抗性を測定するBPN試験<br>(R)路面の凸凹を測定 するIRI試験

(L)路面のすべり抵抗性を測定するBPN試験
(R)路面の凸凹を測定 するIRI試験

路面の平坦性を測定する「IRI」という試験では、測定器を時速4kmで一定の力で手押しで進める、なんとも骨の折れる測定をおこなっていただきました。

 

現地での舗装工事はまだ先となりますが、路面の本舗装は一発勝負となります。

 

試験舗装でのシミュレーションや路面調査を重ねて、現地で最高な状態で完成させるべく、今回の調査結果を基に現地の地質・基盤の状態などを考慮しながら、使用するアスファルトの材質やその比率、使用機材やセッティング、施工方法の検討と実験を繰り返し、今後も改良を重ねてまいります。